いまそろの今

今更で候。インプットしてアウトプットしてわかった気になる。

荒野の怠け者

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「黙って言うことききな」


言われた通りにしていれば
食うに困りもせず
時も穏やかに流れるというのなら
それもよきかな。

言われた通りにやるくらいわけはない。
何事も無く平和に日々過ぎてゆくに越した事はないので
指示どおり言われたとおり仕事に勤めることにした。

そうこうしているとそのうち
「言われなくても動け」と言う。

なるほど。
幼い頃より何事も率先してやるのは
良いことと教わった。
「言われたままやれ」と言われたからといって
その言葉の通りに事に当たるは不覚である。

そうかそれではと
いささか自律的に働いてみる。
すると今度は「勝手な事するな」と言う。

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<上下関係>続・上からの眺め

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「我が子を食らうサトゥルヌス」ゴヤ


「下が言うことをきかない」

嘆くにはおよびません。
誰だって人の言うことなんて本来聞きたかありません。
下の人は至って健康です。

もっとも、自分のいいなりでなければ都合が悪い。
そんな健康は損なってくれなきゃ困るとまで
おっしゃるのなら
せっせと謀略を巡らして貶めるのが賢いやり方です。

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<上下関係>上からの眺め

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あいつさえいなければ
自由に空を飛べるのに

上は下をみて思う。
あの無能め
言った通り何故やらん

下は上をみて思う。
あの馬鹿が
何故聞き入れようとしない


こんな場面。あなたが部外者で
立場上 ”高みの見物” と決め込んでいられるのなら
「どっちもどっち」
と呟いて「ハイおしまい」も手の一つですが

対岸の火事ほどの見物もそうそう無ければ
自分とは無関係に繰り広げられる死闘は
極上のエンターテイメントでありますので
ポテトチップスと炭酸飲料のお供にしては
いかがでしょうか。

それはさておき
先きにあげた「上様」と「下様」は険悪なご様子ですが
実はこころを同じくする者同士です。

何も一見喧嘩しているようでいて
ホントはお手々繋いで一緒に帰っていると言うのでは
ありません。

お互い「意のままにしたい」
という点で実に気が合うのです。

こういった手合いには
まったくもって関わり合わないのが
信条でも、そこは乗りかかった船と考えて
この際「相手を自分好みに書き換えたい」
という願望の一番たくましい例を考えてみるのも
おもしろかろうと思います。

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<NHKとは言わないが> 公平・客観・中立 とは

公正客観中立

ひいきせず
味方せず
敵視せず
思わくもなく
ありのままで


「公平・客観・中立」
皆さんご存知「NHK」の座右の銘ですが

この言葉、実に立派な言葉ですね。

私は立派な言葉は大嫌いです。
なぜってオオウソツキだからです。

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続・ロリコンの目に映るもの

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扉のむこうにはきっと楽園がある
しかし・・・

伝説によると
唐の詩人・李白の最後は
酒に酔いしれて
水面に映る月を詩情の赴くまま
捉えんとして溺死したとされている



「自分の世界」に住まうにも掟と代償がある

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<追記>感じない男 ロリコンの目に映るもの

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美しい少女の国の王として

永遠に暮らしたい

全ての賞賛と

絶え間ない快楽に溺れて
何もこれはロリコンに限らない。
何ひとつ否定されない楽園への憧れは誰にでも存在する。


しかし、男は少女にその楽園を見る。
なぜ少女でなければならないのか?

その事を解き明かすのにはTVショーよろしく…

大御所ご意見番「幼稚なんだよ。俺なんかはねぇ・・」
PTAのツボネ 「テレビゲームのせいですわ。規制規制キセー」
 

…といった具合では不十分と言わざるを得ない。
非道いものでは「異常」の一言で済まして
「けしからん!」と言うだけである。
そりゃあ言ってる本人は気持ちがいいかもしれないが
まったく何も明らかになっていない。

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書評「感じない男」



男は心に「女」という不治の病を抱えている。 

一つの事でどんなに他人より優れていたとしても
人の世で生きる者にとっては
それだけで心満たされることとは言えない。

チャンピオンの勝利に群がる者たちも様々である。
金と地位と名声を取っ払ったら
果たしてどれだけ残るだろうか。

人には尊敬がいる。
その人がその人というだけでなされる尊敬が。
同性の尊敬と異性の尊敬と
そしてなにより自分自身からの尊敬がいる。

男にとって「女」という病は死ぬまで癒えはしないのだろう。
「女」という病を克服することはない。
やれることは病状を落ち着つかせ、安定させ
病と共に暮らすこと位ではないかと思う。

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